ソトイコ!スクール第2回

img_102岡山県瀬戸内市立美和小学校

平成20年から、「早寝早起き朝ごはん」を目標に児童の健康保健実践に取り組んできた美和小学校。現在は年間を通じた「チャレンジカード」の活用で、学校と家庭が協力して子どもの正しい生活習慣の定着を進めています。試行錯誤で作ってきた「チャレンジカード」と、その成功のひけつについて、教えてもらいました。

※この記事はソトイコ!秋4号(2016年9月23日配布)の抜粋内容です。

テレビやゲームの時間を親子のふれあいの時間に替えてほしい

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 豊かな自然に囲まれた美和小学校ですが、年々子どもの外遊びが減り、ゲームやテレビの時間が増えていることに強い危機感を感じていたそうです。

 「児童健康食育委員会が実施した児童アンケートでも、体育の授業以外で、毎日1時間以上運動をする子どもは全児童の20%程度でした。休み時間に外に出て遊ぶ子どもと遊ばない子ども、家で習い事も含め何かしら運動する子どもとしない子ども、二極化しているのが現状です」(鈴木千恵子校長)

 そこで、平成20年から全校で取り組んできた「ハッピースマイル貯金」と題した生活習慣改善のチャレンジカードにさまざまな工夫を加え、数年前から食事や就寝時間の記録以外に、排便、あいさつ、メディア(テレビ、ゲーム、パソコン、スマートフォンなど)の接触時間などの項目を増やしました。

 「ポイントは、一昨年前から始めた“自分の目標”と、“家族からのハッピーごほうび”という項目です。自分ががんばれそうなこと、改善したいことを自分で考えて書き込み、家族からも子どもにがんばってほしいことと、それができたら、ちょっとしたごほうびをするね、というメッセージを書きます。目標を意識して取り組んでもらいたいと思い、始めました」(井上由美子養護教諭)。

 「保護者には金銭的なものでなく、家族のふれあう時間そのものをごほうびにしてほしい、と呼びかけました。その結果、ゲームをしていた時間に親子でケーキを作った、夕飯に好物を出してあげた、という家庭もありました」(鈴木校長)

美和小学校「チャレンジカード」大公開!

 こちらが、実際に美和小学校の1年生が記入した「チャレンジカード」(1・2・3年生版)。1週間に集中して実施することで、子どもや保護者の負担をやわらげています。赤字で書きこまれているのは学校側のコメントです。

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 美和小学校の「チャレンジカード」のエクセルデータ(1・2・3年生用、4・5・6年生用の2種類があります)を、こちらからダウンロードしてお使いいただけます!

○1・2・3年生用はコチラ

○4・5・6年生用はコチラ