浦田理恵（うらた りえ）さん
日本を代表する女子ゴールボール選手。ロンドン2012パラリンピックで金メダル、リオ2016では５位。東京2020でも活やくが期待される。

何かのせいにするのではくて、どうやったらできるようになるかを考える！

　私は目が見えませんが、それは「目で見るのが苦手」ということだと思うのです。見えないことは「個性」。病気になって、視力が落ちていったときは、マイナスなことだと思っていました。だから最初は見えるふりをしていたんです。プライドが高くて、見えている周りの人がねたましくて、くやしくて…。どうせ見えないから、とそのせいにばかりしていました。でも、友人の支えや両親からの言葉で、気づけるようになったんです。見えなくてできないことをどうやったらできるようになるかな、と。

ゴールボール日本女子のこと

　日本女子チームはロンドンパラリンピックで金メダルをかく得できました。今は東京2020めざして練習をしています。各国のライバルチームは強いです。トルコ、アメリカ、それにロシア。体格も違うし、はやくて強いボールを投げてきます。でも、そこであきらめるのではなくて、勝てる要素を考えることが大切です。ベンチと一体になった「チームワーク」と、相手を研究してディフェンスのシステムをつくること。みんなのためにがんばること。そしてそれをやりとげること。みなさんも応えんのときに、そういったことに注目してみてください。
　それと、試合中、よく聞いていると選手の声が聞こえるはずです。守備のとき「９、０」など、相手がどの位置からどの方向にボールを投げてきているかを仲間に伝えたりし合っているんですよ。ぜひ会場に足を運んで、応えんしに来てください！