千葉真子さんインタビュー&走り方教室【出前授業】

1996年のアトランタオリンピックでは10000mで5位入賞、世界選手権のマラソンで金メダル(団体)と銅メダル(個人)を獲得するなど、陸上競技で活躍した千葉真子さん。千葉さんが、世界で活躍するまで道のりをうかがいました。

千葉真子(ちば まさこ)さん
10000mとマラソンで活躍した元陸上選手。アトランタオリンピックでは10000mで5位。世界陸上では、10000mとマラソンで銅メダルを獲得。

いつも練習を一生けん命することで、未来は変わっていった

「高校1年生のときの駅伝大会では補欠にも入れず、沿道から応援していたんです」と、千葉さん。のちに日本代表として活躍する千葉さんですが、高校時代は無名の存在。そればかりか、レギュラーにもなかなかなれなかったそうです。

「中学時代はテニス部で、本格的に陸上をはじめたのは高校に入学してからです。いざ入部するとまわりは陸上部出身ばかり。テニス部だった私は、練習についていくのがやっと。そのうえケガもしてしまい、まわりとの差は広がるばかりでした」(千葉さん)

ケガをしたりうまくいかないときに、落ち込んだり嫌になり、練習の手を抜いてしまう人も少なくありません。しかし、千葉さんはそのような状況に直面してもあきらめず、レギュラーになれる道を探ったそうです。

「自分は実力もないうえ、ケガもしている。このまま、みんなと同じ練習ではレギュラーになれない。何か工夫をしなくてはいけないと思いました。そこで、準備運動や基礎トレーングを誰よりも一生けん命やることにしたんです。腹筋や背筋も、ただ数をこなすだけでなくタイムを測定しながら、はやく、正確にこなす。『次は何秒でやる』といった目標を毎回設定して取り組みました。すると、ケガが治り復帰したときに3000mのタイムが、30秒も短縮していました」(千葉さん)

目の前の目標をクリアしていくことで、大きな舞台にたどりついた

ケガをする前のタイムでは高校卒業後、実業団に入ることも難しく、そこで陸上を辞めていた可能性もあったと言います。特別な練習を加えたわけではなく、『いつもの練習』を一生けん命やる。地味かもしれませんが、それによって、千葉さんの陸上競技人生の道は大きく開けたそうです。

「夢をかなえるためには、大きな目標を抱くこともひとつの方法ですが、目の前にある小さな目標を一つひとつクリアしていく方法もあると思います。高校生のときの私は、個人競技では全国大会に出ることもできなかったので、世界の舞台は想像もできませんでした。それでも、「腹筋を何回」「レギュラーになる」といった目の前の目標を一つひとつクリアしていくうちに、自分でも驚く舞台にたどりつくことができました。目標の立て方はひとつではないですし、自分にあった方法でいいと思います。ただし、どんなことも漠然とこなすだけでなく、『目標』を持ち、それを達成するために『一生けん命頑張る』ことが、大切だと思います」(千葉さん)

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