運動神経をよくするには またのつけ根をのばそう

運動ができるようになりたい人はこの動きをくりかえして またのつけ根をのばそう

「もっと運動神経がよくなりたい!」と思っている人は、またのつけ根(鼠径部)の筋肉をのばす動き(ストレッチ)を毎日くりかえしてみよう。プロ野球や大リーグでコーチとして活やくした石橋さん直伝の“運動神経をよくする動き”だよ。レッツトライ!

プロ野球の元トレーニングコーチが直接指導!

石橋 秀幸(いしばし ひでゆき)さん

1965年、広島県生まれ。プロ野球の広島東洋カープで15年間トレーニングコーチとして指導。大リーグにコーチ留学した後、現在は慶應義塾大学のスポーツ医学研究センター研究員。『1日5分でOK! 小中学生のためのらくストレッチ』などの本も書いている。

運動神経がよくなるよ!

「実はふだんあまり動かしていないまたのつけ根の筋肉をのばせば、体がよりスムーズに動くようになり、運動がうまくなります」(石橋さん)。筋肉をのばすときは、その部分を意識することが大事! ということで、まずは次ので考えながら体を動かす感じをつかもう。

どうしたらできるか、考えながら動かそう

筋肉をのばすときは、その筋肉を意識しながら動かすとより効果的。下のは「体をどう動かしたら立てるか」、は「どうしたらうつぶせになれるか」を頭の中でイメージしながら、体を動かしてみよう。

1.うつぶせでうで組みしたまま、立ち上がるには? 2.あおむけでうで組みしたまま、立ち上がるには? 3.右足の先を右手でつかんだまま、うつぶせになるには? 4.左足の先を右手でつかんだまま、うつぶせになるには?

あなたのおなかと背中の筋肉のやわらかさは?

運動がうまくなるには、おなかと背中のやわらかさも大切です。体をばねのように動かすことができ、けがも少なくなるからです。あなたはどうでしょうか。

おなかのやわらかさをチェック!

両手を胸の前で組み、後ろにのけぞってみよう

後ろの人の顔が見られたら、あなたのおなかのやわらかさは○。目を合わせたとき相手に話しかけることができたら、◎だ。

 

背中のやわらかさをチェック!

左右のひじを合わせたまま、高く上げてみよう

このとき、くっつけたままのひじを鼻の高さ以上に上げられたら、背中の筋肉のやわらかい人です。ひじをはなしてはいけませんよ。

3、4をくりかえしてやれば、運動神経がよくなる

下ののように、ふだん使わない筋肉を使う動きは、運動神経をアップさせます。またのつけ根の筋肉をのばすをやるときは、またのつけ根を意識して動かしましよう。毎日やり続けることが大事だよ。

1.うつぶせから立つには、これ!

下のように動いてもよいし、シャクトリムシのようにおしりを上につきだし、上半身を起こして正座の姿勢をつくってから立ち上がることもできる。

上半身を起こし、エイっでひねる!

2.あおむけから立つには、これ!

ゴロンと体を横に回転させ、うつぶせの姿勢をつくってから立ち上がってもよい。足を上げ大きく前後にふった勢いで上半身を起こしてもよいだろう。いろいろなやり方を考えよう。

腹筋を使っても、転がって上半身を起こしてもOK!

3.右足の先をつかんだまま、うつぶせになるには、これ!

右足の先を右手でつかむ。
左手を横に開きながら、体を左にたおしていく。
2の動きを続けながら、右足のひざを折り曲げる。右手は足の先からはなさない。
右ひざを完全に折り曲げ、さらに左に体を回す。このとき、右足の先をつかんだ右手を持ちかえる。
うつぶせになったら4→3→2→1と逆の動作をする。

左足の先をつかんだまま、うつぶせになるには、これ!

左足の先を右手でつかむ。
体を上に向けたまま、右足を上げる。
右手と左足でつくった“輪”の中に、右足をさしこむ。
右手でつかんだ左足の先を自分のおしりにぐっと引きよせたら、左手を広げながら、左に体をたおす。
自然と右足がのび、体が横向きになる。
うつぶせになったら、5→4→3→2→1と逆の動作をする。

をテンポよくそれぞれ5回連続でやる次に、持つ手と足をそれぞれ変えて同じように5回ずつやる。これを毎日続ければ、運動神経がよくなります。