北島康介さんインタビュー

北島康介さんは、オリンピックの競泳で4つの金メダルをかく得。歴史上初めて2大会連続で2種目を制覇する快挙を成しとげたよ。そんな北島さんは、どんな小学生だったのかな。「クロールの息つぎ&平泳ぎのキックのコツ」に続いて、こちらでも、北島さんの強さのひみつにせまろう。

北島 康介(きたじま こうすけ)さん
[プロスイマー、日本コカ・コーラ所属]

5歳で水泳を始め、4大会連続でオリンピック出場。アテネ大会で100mと200mの平泳ぎで金メダル。北京大会も両種目で金メダルをとり、歴史上初めて、2大会連続2種目制の快挙を成しとげた。東京都出身。

かべを乗りこえることで成長できる

北島さんが水泳を始めたのは5歳のとき。でも、はじめから金メダリストのスイマーではもちろんなかった。

「一つひとつ小さな目標を設定して、『できた!』という喜びを積み重ねていった」(北島さん)

はじめの小さな目標は、通っていたスイミングスクールの進級。次に全国大会。やがてオリンピック出場。そして金メダル獲得-。

「少しずつステップアップして、オリンピックという夢をかなえることができた」(北島さん)

とても強い北島さんだけれど、水泳の練習はきつくて、おにごっこで骨を折って大けがしたときは、「休める」って心のどこかで喜んだこともあったんだって。

ところが、大けがは治ったあとが大変。けがをする前の自分のレベルに、記録がなかなかもどらない。もっと厳しい練習をすることになった。そんな経験を重ねるうち、けがに注意するようになって、水泳が生活の中心になった。

長い競技生活では、くやしいこと、つらいこともたくさんあった。そんなときは「かべを乗りこえることで成長できる。そのきっかけをぼくはもらったんだ」って言い聞かせたんだって。北島さんは、いくつものかべを乗りこえて、ついに平泳ぎの100mと200mで金メダルをかく得。しかもアテネ、北京で連覇を果たした。ほかにも、世界選手権などたくさんの大会で新記録を打ち立てたんだよ。

最後に、北島さんからみんなへのメッセージ。

「目標を立てて、着実にステップアップできるような仕組みを作って、より楽しくできるように工夫しよう」(北島さん)

はじめは小さな一歩から始めよう。楽しく続ければ、きっと君にもいいことがあるよ。

北島さんオリジナルプログラムで
泳ぐ楽しさを体感

北島康介さんが設立した水泳教室「KITAJIMAQUATICS(キタジマアクアティクス)」。北島さんが考えた練習メニューで、泳ぐ楽しさを体感できるよ。東京都内のプールで開かれていて、初級、中級、上級、育成コースなどのほかにキッズクラスなんかも人気。元競泳日本代表の細川大輔(ほそかわ だいすけ)さんを中心とする一流スイマーが楽しく指導してくれます。

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