正しい生活リズムが元気のみなもと! 体にいい朝ごはんレシピ

正しいリズムが元気のみなもと! 体にいい朝ごはんレシピ

授業に「どれだけいっしょうけんめいに取り組めるか」には、朝から元気でいなければなりません。それには「朝ごはん」をとるのがとても大切なのです。しっかりとれば体にとっていいことがたくさん起き、授業に元気に取り組めるようになるはず。「朝からあまり食べる気持ちになれない・・・」という人のためのメニューもふくめて、「体にいい朝ごはん」の例を紹介します。

おうちの方へ

「朝ごはん」の摂取はお子さんの生活にとってとても重要な要素です。ただ、慌ただしい朝の時間帯、作るほうも食べるほうもままならない実情もあります。そこで、「短時間」「手間の軽減」「栄養バランス」「食べやすさ」をキーワードに、いくつかメニューを考案してみました。お子さんが朝から元気に活動できるよう、ぜひお試しください。

これがバランスの取れた理想の献立です!

雑穀ごはん/ぬか漬け/納豆(すりごま・しょうゆ)/かぼちゃとほうれん草の味噌汁

材料(2人分)
 
作り方
■納豆
・納豆 2パック
・白すりごま 小さじ2
・青のり 小さじ2
・しょうゆ 適量
■かぼちゃとほうれん草の味噌汁
・かぼちゃ 100g
・ほうれん草 40g
・だし汁 300ml
・味噌 大さじ1
納豆
納豆をよく混ぜて、白ごまや青のりを入れる。お好みでしょうゆをたらす。
※ここに桜えびやじゃこを入れてカルシウムをとれるようにするのもおすすめです。
かぼちゃとほうれん草の味噌汁
1. かぼちゃを8mm厚の薄切りにする。ほうれん草をざく切りにする。
2. 鍋にだし汁とかぼちゃを入れて火にかける。
3. かぼちゃが軟らかくなったら、ほうれん草を入れる。全体に火が通ったら火を止めて味噌を溶き入れる。
ワンポイントアドバイス

ごはんを茶碗に盛ると食べられないけど、おむすびにすると食べられるというお子さんが多く見受けられるようです。お茶碗でごはんを食べるのが苦手なお子さんにはおむすびでチャレンジを。
納豆は発酵食品。大人も子どもも努めて摂取したいですね。また、そのままでもすぐに食べられるので忙しい朝でも手軽にはじめられます。時間があったら、おくらや長芋、たくあんなどを刻んで入れても。


パンが好きな子にはたんぱく質豊富なおかずを!

ライ麦パン/ミニトマトとチーズのスクランブルエッグ/ピクルス

材料(2人分)
 
作り方
■ミニトマトとチーズのスクランブルエッグ
 たまご 3個
 溶けるチーズ 40g
 ミニトマト 10個
 塩・こしょう 少々
・オリーブオイル 大さじ1/2
・(付け合わせ)刻みレタス 適量
■ピクルス
※作りやすい分量(750mlの瓶1個分)
・きゅうり 1本(100g)
・人参 1/2本(75g)
・大根 1/6本(150g)
・赤パプリカ 1/4個(40g)
 水 100ml
 酢 100ml
 はちみつ 50g
 塩 小さじ2
 黒こしょう(粒) 10粒
 ローリエ(あれば) 1枚
ライ麦パン
トーストする。
ミニトマトとチーズのスクランブルエッグ
1. ミニトマトを半分に切る。ボウルにを入れて混ぜておく。
2. フライパンにオリーブオイルを入れて火にかけ、を入れて半熟になるまでかき混ぜる。
3. レタスをのせた、器に盛り付ける。
ピクルス
1. きゅうり、にんじん、大根を拍子切りにする。赤パプリカは短冊切りにする。
2. 鍋にを入れて火にかけ、沸騰直前で火を止める。
3. 清潔にした瓶にの野菜とを入れて着ける。
ワンポイントアドバイス

白いパンよりもミネラルや食物繊維が豊富なライ麦パンや胚芽パンがおすすめ。
チーズの代わりに、はんぺんやちくわなどの練り製品やじゃこを入れてもカルシウム補給ができます。
パンはピーナッツバターやジャムなどで食べがちですが、こうしたおかずをレタスといっしょに挟んで食べてもOKです。
作り置きできるのが、ピクルスというレシピの利点。すっぱいものを食べると唾液がでますが、唾液が消化をUPさせます。和食では梅干を使うなどの工夫も。


朝、「ご飯」がなかなか食べられないという子にはコレ!

さつま芋とツナのトマトスープ

材料(2人分)
 
作り方
・さつま芋 100g
・ブロッコリー 4房(40g)
・しめじ 1/4パック(25g)
 オリーブオイル 大さじ1
 にんにく(みじん切り) 1/2かけ
 ツナ 1/2缶(40g)
 トマト缶 1/2缶(200g)
 水 200ml
 塩・こしょう 少々
1. さつま芋を1cm角に切る。しめじは長さを半分に切り、手でほぐす。
2. フライパンにを入れて火にかけ、にんにくの香りがしてきたらさつま芋、しめじの順に炒める。
3. を入れて火にかけ、ふたをして中火で5分程度火にかける。
4. ブロッコリーを入れて1分くらい煮たら火を止める。
ワンポイントアドバイス

スープひとつで、炭水化物(さつま芋)とたんぱく質(ツナ)がとれるのがこのレシピのいいところ!
ツナはDHAやEPAが含まれているので、脳が働く助けになります。
スープを食べられるようになったら、ヨーグルトやパンを追加してもいいですね。


朝、ひと口、ふた口しか食べられないなら多品目雑炊で!

わかめとたまごの雑炊

材料(2人分)
 
作り方
・わかめ(乾) 3g
・ねぎ 1/4本(25g)
・しめじ 1/4パック(25g)
・だし汁 400ml
・うす口しょうゆ 小さじ1/2
・塩 少々
・水溶き片栗粉 適量
・たまご 2個
・ごはん 軽く2杯(200g)
1. わかめを水で戻す。ねぎを斜め切りにする。しめじを手でほぐす。
2. 鍋にだし汁、しめじとねぎを入れて火にかける。火が通ったら、ごはんを加え、沸騰したらわかめを入れて水溶き片栗粉で軽くとろみをつける。
3. たまごを溶きほぐして、に入れる。
ワンポイントアドバイス

すべて作るのが大変な人には、市販の「わかめスープ」をごはんに入れるだけの簡単アレンジでも!
ごはんにとろみをつけることで、朝ごはんを食べられない人でも食べやすく、また温かさがキープされます。

監修・レシピ制作 柴田 真希先生

「管理栄養士」という栄養や料理にくわしい専門家。「食卓を“笑み”でいっぱいにする」をモットーに、家族みんなが元気になれる手作りごはんのレシピを提案しています。